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納豆と血栓予防の誤解

納豆と血栓予防の誤解〜事実をなるべく正確に見極めよう

「納豆で血栓予防」という言葉をよく耳にします。
ここでは、納豆と血栓について考えてみたいと思います。


納豆と血栓予防の誤解

あなたは、「納豆」について、どのようなイメージをお持ちでしょうか?

「健康によい」
「血液サラサラ」
「血栓予防」
「あの、ネバネバが体に良い!」

などなど、納豆については長年、各メディアが(それぞれの解釈)のもと、さまざまな情報を発信されていますので、情報の受け手側もさまざまなイメージがあるかと思いますが、
概ね、先に挙げた、「健康によい」「血液サラサラ」「血栓予防」「あの、ネバネバが体に良い」

というようなところではないでしょうか。

でも、実際のところはどうなのでしょうか?

納豆が健康に良いという趣旨の情報発信者(個人・団体問わず)の方々を否定するわけでもなく
(実際、私は大の納豆好きであり、納豆が健康に良いと考えています)以下、あくまでも中立的
な立場として書かせていただきます。

そもそも、なぜ納豆が血栓予防になり、血液をサラサラにするといわれているのでしょうか?

それは、納豆の中にある「ナットウキナーゼ」という成分により血栓溶解作用(溶かす、または
小さくする)があるからだと考えられているからです。
ナットウキナーゼに血栓溶解作用があるのではないかといわれていますが、実はこれ、まだまだ
はっきりした効果についての証明はこれからというのが現状です。
なぜなら、「人が納豆を食べた後、血液中からナットウキナーゼが検出された」というデータが
ないからです。
また、現段階では、ナットウキナーゼは心疾患の予防について化学的に証明されていないため
代替医療として推奨されていません。

この意見を否定する、事実に基づくデータや資料がありましたら、大変お手数ではありますが、
そのデータや資料等をあわせてこちらからご連絡いただければと思います。
その情報の真偽を確認したうえで、それが間違いのない情報であると判断した場合、その事実を
もとに当サイトで追加・更新させていただきます。

「納豆を食べることによって、血栓予防になるのか?」
というのは、これがすべてです。

ですが、せっかくですから関連する下記内容もご覧下さい。

ワルファリン(warfarin)と血栓について

ワルファリンは、抗凝固剤です。
薬によって、いわゆる「血液をサラサラ」にしようというもの。
ワルファリンカリウムが医薬品として使われ、商品名はワーファリン、ワーリン、アレファリン
などがあり、投与方法は内服のみとなっています。
この、ワルファリンって、ご存知でしたか?
これは、どういう人に使われるかというと、心臓の病気などをされた人に使われるお薬です。
心臓などに異常があると、血栓はできやすくなります。
血栓とはでもご説明した通り、血栓が詰まると即座に致命的な心筋梗塞や脳梗塞につながります
ので、この血栓の目詰りを予防するために飲むお薬といっていいでしょう。
この、ワルファリンというお薬は血栓を溶かす(小さくする)ということなのですが、
ここでの注意点は、

そもそも、血栓って、不要(邪魔)なものだっけ?

ということです。
そんなことはありません。
たとえば、あなたが台所で晩御飯をつくるため、包丁でトントンと野菜を切っているとき、
自分の指を切ってしまったら、血が出ます。
だいたいの場合、放置しておくか、軽い止血で血が止まります。
これは、血栓が「これ以上、血は流させないぞ。」と出血を止めてくれているわけです。
この血栓をワルファリンというお薬によって、溶かしてしまう(小さくする)わけですから、

つまり、それは血が止まりにくくなるということを意味しています。

たとえば、エーザイのウェブサイトにも以下のような記載があります。

歯科診療の現場で、抜歯の際のワーファリン服用が問題となっていましたが、現在は原則服用を継続します。同様に小出血の手術の場合も休薬せず、大出血が見込まれる手術の場合は、1週間程度休薬し、この間はヘパリンを代替薬として手術直前まで注入する方法を実施しています。

また、そこにはこうも書かれています。

ワーファリンは、一旦開始したら、一生涯服用し続けなければならない薬剤です。
必須薬剤としての効果を引き出すため、いかに上手に使うかなのです。

                                    引用元:エーザイ

「じゃあ、ワルファリンは服用しないほうが良いのか?」

いえ、そんなことはありません。
仮にあなたが心房細動という不整脈か何かが原因で、血栓ができやすい状態にあるとします。
その血栓が何かの拍子ではがれて、それが目詰りを起こすと、心筋梗塞や脳梗塞などの引き金
となります。
その場合、そうならない(なりにくくする)ための処置が必要です。
それが、ワルファリンというお薬なのです。
仮に血が止まらなかったとしても、止血するか最悪、病院に行けば対処できる場合がほとんどです。
また、その止血作業は自分でもある程度できます。
しかし、ワルファリンを服用せず、心筋梗塞や脳梗塞を招いてしまった場合、その処置は限られた
場所で限られた人(専門医)しか処置できないことに加え、何より緊急性を要します。
であれば、多少血が止まりにくくなったとしても、ワルファリンを服用したほうが良いでしょう
ということになります。

ところで、ワルファリン服用時の注意点があります。
それは、納豆やクロレラ食品といった「ビタミンK」を多く含むものはとらないようにするという
点です。
なぜなら、ワルファリンはビタミンKが関与する血液の凝固因子がつくられるのを抑えて血を
固まりにくくし、血栓ができるのを抑える薬だからです。

「なんか、ややこしいけど、結局どういうこと?」

つまり、血栓の目詰りを回避するためにそれを溶かす(小さくする、もしくはできにくくする)
ことが目的でワルファリンを摂取するのですから、(正常な)血液凝固を促進する納豆が多く含む
ビタミンKとは拮抗してしまうからなのです。
しかし、ビタミンKには、骨粗鬆症予防作用があり、実際に薬で使われたりもしています。
また、納豆(大豆)に含まれるイソフラボンは、体内でエストロゲンと似たような作用があります
ので、閉経後の女性の骨粗鬆症、更年期障害、抗酸化作用を通じて、動脈硬化予防などに効果が
あるといわれていますし、大豆タンパクは体内で「アディポネクチン」の合成を促進します。
長生きする人の体内には、この「長寿ホルモン」とも呼ばれる「アディポネクチン」が非常に
多いことが分かっています。
しかも、納豆にはデンプン分解酵素が含まれていて、消化を助けてくれるという作用もあります。
納豆が血栓を予防し、血液をサラサラにするかどうかは、別にして納豆が健康に良い食品だという
ことは、どうやら間違いなさそうです。

まとめ〜納豆と血栓予防の誤解

①納豆で血栓予防(血液サラサラに)できる確たる証明はされていない。
納豆に含まれるナットウキナーゼに血栓溶解作用があったとして、それが人の体の中でも同じ
ように働いているかということは未だ証明はされていないということです。
現段階では、そういう可能性もあるし、そうでない可能性もあるということになります。
問題なのは、「ナットウキナーゼが血液中に吸収されているのか?」という点にあります。

②なんだかんだいっても納豆は体に良い
血栓予防うんぬんとは別に、基本的に納豆は体に良い成分を豊富に含みながら、安価なので、
食べ過ぎることなく、ほどほどに食卓に並んでほしいものです。

③「健康に良い」「病気が治る」「血栓予防になる」などの言葉の信憑性に注意を払う。
「病は気から」という言葉や「プラセボ効果」などもありますので、基本的には「体に良い」と
思いながら食べれば実際に体に良い作用をもたらすこともありますが、そうでない場合やときには
大きな事故(薬の組み合わせや副作用など)につながることもありますので、その情報が確かか
どうかをしっかりと見極めましょう。


ところで、最近おいしい納豆を発見しました。
それについては、また後日ご報告ということで・・・


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